(2) 樋口明彦さん、風景デザインって何ですか?-「風景デザイン」は批評の文化である
九州に批評の文化をつくりたい。土木をはじめとする公共事業では、景観上望ましくないものが淘汰される仕組みが存在しない。九州の風景をよくしていくには、デザインがまずいもの、考え方がおかしいものなどをきちんとした批評の場に取り上げて、どこがよくないかをしっかりと論じることが必要だと思う。
日本人はなぜかおたがいを批評することが苦手だ。師匠や先生のように立場が上の人からならまだしも、同輩や外部の人から意見されると感情的になってしまいがちだ。しかし、それでは今よりもよい状況は見えてこないのではないか。
以下、樋口が最近目にした事例を槍玉に挙げて「批評」のまねごとをしてみる。
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▽ 執筆者プロフィール
樋口明彦/1958年東京都生まれ。
九州大学大学院工学研究科都市環境システム工学専攻准教授。風景デザイン研究会幹事長。
専門はアーバンデザイン、まちづくり(都市計画)、景観工学。
主な著書は『風景のとらえ方・つくり方』(共著,共立出版)、『川づくりをまちづくりに』(共著,福岡県建設技術情報センター)、『都市の記憶:場所体験による景観デザインの手法Tony Hiss, The Experience of Place, Knopf, 1990』(共訳 井上書院)など。主な受賞歴は土木学会デザイン賞2009最優秀賞「遠賀川 直方の水辺」など。
by klda
| 2011-11-28 12:10
| 風景の"め"