(7) 柴田久さん、風景デザインって何ですか?-「カタチ」にこだわるコミュニティ・デザイン

住民参加型のまちづくりが全国各地に浸透するなか、特に震災以降、人の繋がりの大切さが見直され、コミュニティ・デザインという仕事も注目を集めている。過去を振り返れば1990年代後半、土木の計画分野ではアメリカ型のパブリック・インボルブメントが台頭し、建築分野ではヘンリーサノフのデザインゲームや入居者が共同で設計に携わるコーポラティブハウス等の成果が高く評された。ランドスケープの分野においても、アメリカのコミュニティ・デザイナー、ランドルフ・T・ヘスターの方法論が我が国に有用な成果として紹介され、私の風景デザインのルーツもここにあると言っていい。
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▽ 執筆者プロフィール
柴田久
1970年福岡県生まれ。福岡大学工学部社会デザイン工学科准教授。博士(工学)。
2001年に東京工業大学大学院情報理工学研究科情報環境学専攻博士課程修了、筑波大学大学院ビジネス科学研究科講師、2002年に東京工業大学大学院情報理工学研究科非常勤講師、四国学院大学社会学部応用社会学科助教授を経て、2005年より現職。2009年から2010年までカリフォルニア大学バークレイ校環境デザイン学部客員研究員。
主な受賞歴は湧水めだか公園(日本造園学会造園作品選集設計部門)(2012)、大島海洋体験施設「うみんぐ大島」(グッドデザイン賞)(2011)、湧水めだか公園-十年間に及ぶ保護活動の結実-(土木学会 第6回景観・デザイン研究発表会優秀ポスター賞)(2011)、湧水めだか公園(キッズデザイン賞 フューチャープロダクツ部門)(2010)、福教大附属福岡小学校における児童参加の広場デザイン(キッズデザイン賞 建築・空間デザイン部門)(2008)など。
主な著書は『環境と都市のデザイン-表層を超える試み・参加と景観の交点から-』(共著、学芸出版)、『土木と景観-風景のためのデザインとマネジメント』(共著、学芸出版社)など。
景観まちづくり研究室 | http://www.tec.fukuoka-u.ac.jp/tc/labo/keikan/top_page.htm
by klda
| 2013-03-14 11:01
| 風景の"め"